行ったぜDreamforce2023 Day2:Revenue Cloud
(2023/09/18追記)
こんにちは、オプロの飛鋪です。
昨日のDay1で、実はRevenue CloudのKeynoteと、Hands-onに参加するはずだったのですが、KeynoteはMyDreamforceに登録していたにも関わらず、まさかの満席で入れず、さらに、Hands-onはヘッドホン売り切れ(オープンシアターのためか、スピーカーで拡声するのではなく、講演者の内容をヘッドホンで聞きながら聴講する仕組み:下の写真参照)で参加できず、「なんてこったい」と思ったので、今日は早めにRevenue CloudのRoadmapを聞きに行きました。
どうしてそんなにRevenue Cloudを聞きたいのかというと、やはり「ソアスク」との違いを理解しておきたいから!に他なりません。
これまでも、Salesforceが自社プロダクトでカバーしていない機能のAppExchangeでビジネスをしていたら、Salesforceが自社プロダクトを出してきて、「おいおいどういうことやねん」となったケースは、枚挙にいとまがありません。
われわれも、日本のユーザさんの声に耳を傾けつつ、グローバルのトレンドも理解しておく必要があります。
ソアスクの強みだと思っているところが、本当に優位性があるのかどうか、とか。
例えば、ソアスクには、導入すると『サブスクビジネスの成長に寄与します』という強みがあります。
上記のRevenue CloudのHandsonの写真にも、YoY125%の成長、という文字がうっすら見えます(Lodge Villageが薄暗くて、会場外から望遠したので見えにくいです)。
ソアスクの場合は、成長の機会点を見つける「分析」機能や、お客様への最適な提供価値を試行錯誤しやすくするための単価マスタや構成表、従量課金の仕組みを備えた『品目・サービス』機能があります。
ということで、Revenue Cloudを使うと何が嬉しいのか!?を見つけにRoadMapセッションに参加しました。
これまでのアップデート
Summer'22なので、実際には2021年の夏でしょうか(Salesforceの年度表現は、ちょっと気が早く、1年くらい前で表現されます)。
ここで初めてサブスク管理機能の初版(っぽい)機能が追加されて以来、機能強化をしてきている模様です。
過去の開発実績をみる限りでは・・・、まだまだソアスクいけてます。
ソアスクの得意とするサブスク特有の見積もりや契約管理、値引き、構成表など、Revenue Cloudが実装してきている模様ですが、ソアスクは何年も前から実装済みです(実際の画面は別途確認したいと思います)。
今回のDreamforce各セッションで頻繁に耳にした"flow through"という単語、会計や物流など、それぞれの分野で意味合いが異なるキーワードではありますが、ビジネス・ブレークスルーの原さんと一緒に開催したWebセミナーでも言及されていましたし、要は見積として入力したデータが、打ち替えられたり、別システムに入れ直したりせずに、そのまま売上計上・請求まで一気通貫で使うことができますよ、できるようにするべきですよ、という考え方と理解しています。
ソアスクは、ずっと前からフロースルーです!
同様の意味合いとして、SSOT: Single Source of Truth(信頼できる唯一の情報源)という表現もあちこちで見聞きしました。
またGeorge Yoshidaさんのnoteを引用してしまいますが、まさに、
ツールとツールの融合が加速している
といったところでしょうか。Account EngagementからSalesCloud、RevenueCloud、ServiceCloud、そして業種ごとのIndustry Cloud(ManufacturingCloudとか)などを、全部一気通貫で使ってね、というメッセージと受け止めました。
あとは、サブスク管理で特にややこしい変更契約(Amendment:ユーザ増減やプラン変更)、更新(Renewal)など、この冬リリースということで、まだまだソアスクが優位と思いますが、追い越されないように機能を磨きたいと思います。
一方で、ちょっと気になるのが"Contract Redlining"ですね。
契約書の変更履歴をRevenue Cloudで管理できるのか!?
確かに、Sales Agreementというキーワードは、Manufacturing Cloudでも何度も登場していましたので、Day3のブログで書きたいと思います。
そして今後のロードマップ
これまで"Quote-to-Cash"という表現をしていた気がするのですが、いつの間にやら、"Product-to-Cash"に拡張されてました・・・。
また、AssetとかFulfillmentという説明も登場し、「モノスク」領域も含まれているのか!?と考えさせられます。
取り急ぎ、今回は速報として3つ気になった機能を紹介します。
1.Salesforce Pricing
従来から、いわゆる"商談・商品"の機能はありましたが、それが進化した形でしょうか。
見積もりや注文、売買契約(ContractとSales Agreementで使い分けている雰囲気なので、このあたりでもモノスクの雰囲気を感じます)にも自動反映されますよ的な内容です。
Revenue Cloud以外でも"Automation"、"Automatedほにゃらら"という単語は頻繁に耳にします(あとOrchestrationも)。
いまのところAI系の機能で、日本語が使えるのかどうか不透明なので、SalesforceのAI=Automationの印象を受けますが、今後は生成AIでも機能を強化してくることでしょう。
2.Asset and Subscription Management
ここでAssetとSubscriptionをまとめて管理できる機能が紹介されます。
サブスク対象の製品やコンテンツを指すような言い方をしている(と思われる!)ので、対象領域がモノスクかどうか、判別しきれなかったのですが、ただ別のセッションでもFulfillmentという表現とProvisioningが同列で説明されていたりしたので、有形商材も視野に入れているのは間違いないと思っています。
このあたりは、モノスクでカバーできる範囲ですので、今のところ脅威には感じませんでしたが、ManufacturingCloudとの連携が気になります。
あとはEinstein-baseのアップグレード提案とか更新提案って、なかなか面白そうです。
Congaと一緒になったAPTTUSも、当時は、アップグレードやリニューアルを自動で提案してくれるので売上が伸びますよ、といった売り文句だったと思います。
3.Salesforce Contracts
これは新しいなと思いました。
Contracts AIという表現で、見積もりや注文書から契約レコードだけでなく、契約書も作ってくれるようです。
Office365のワードと連携して動くようで、いわゆるRedliningの契約条件チェックという意味合いだけでなく、文面の赤入れ(修正?)までしてくれるのかな、と。
そして、ワンクリックでドキュメントとして出力してくれると。
むかし、就業規則を読み込んだら自動で勤務体系の設定してくれたり、逆に勤務体系の設定から就業規則を自動生成してくれたら便利なのにね、と話をしていたことがありましたが、似たような世界が実現されつつあると思いました。
日本語で出力してくれると便利です。
他にも書きたいポイントはあるので、また別途オプログに書きたいと思います。
Day3もがんばります。
引き続きオプロを宜しくお願いいたします。