帳票DXとoproartsの違いをまとめてみました
お疲れ様です。髙橋です。
突然ですが15年前ってなにしてましたかね。
オプロは2007年から「oproarts」(オプロアーツ)という帳票システムを提供してきました。実は帳票システムをクラウド化したのはオプロがほとんど初めてだったそうです。一番最初...と聞いたことはありますが真偽不明なので...かなり早かったのは確かだと思われます。
そんなオプロが2021年に「帳票DX」という新しい帳票システムをリリースしました。
えっまた帳票サービス作ったの?! どっちがいいの?!
............という声が聞こえてきそうなので、オプロの帳票サービスである「oproarts」と「帳票DX」の違いについてご紹介したいと思います。
帳票DXの位置づけは?
帳票DXはoproartsの後続サービスです。
oproartsは2007年から稼働している帳票クラウドサービスで、帳票DXは2021年にローンチした同様のサービスになります。oproartsの15年間の積み重ねの中で出てきたニーズに対応するのが帳票DXになりますので、今後は帳票DXをメインにしていきたいと思っています。
時代の変化
oproartsと帳票DXの根本の違いは、帳票エンジンの再構築です。
エンジン部分にUIはなくお見せする画面がないので説明上は言わないことが多いのですが、ブログなので語らせていただきたいところです。
oproartsが登場した2007年は今のような「サブスクリプション」という言葉はほぼなく、クラウドサービスがまだ物珍しい時代だったかと思います。私が入社した2014年の時でも、まだ弊社の売上の8割がオンプレミスでした。展示会場にいっても「クラウド帳票です」という一言だけで「なにそれすごいね!」と足を止めてくださる方が多かったです。今では驚いてもらえませんね笑
そんな時代ですので、帳票はSIerや弊社で構築することが当然でした。デザイナーのUIも最低限で記載されている用語もエンジニア向けの用語が主です。お客様も自分で作成しようという発想もなかったと思います。どこの会社も馴染みのSalesforce構築ベンダーがいましたので、私たちもエンドではなく構築会社の担当者と会話していることが多かったです。
しかし10年以上経って、「サブスク」という言葉が出てきた2020年ごろからお客様の考え方も変わってきました。世に出てくるSaaSも内製を視野に入れたポップで分かりやすいUIになっていますし、Salesforce構築もベンダーを入れず自分たちで保守しているところも増えてきています。
帳票作成を内製したい、というお声が切実になってきました。
前語りが長くなりましたが、「お客様が内製できるUIに一新したい」という思いが強くなり、帳票DXプロジェクトは始動しました。そして、UIを変えるにはエンジンそのものを変える必要があったのでエンジンごと再構築したのが帳票DXです。
いわば帳票DXは『新oproarts』ですので、比較して検討するというよりは帳票DXを主眼にしてご検討いただければと思います。
帳票DXの新しいところ
デザイナーが新しくなりました!
モダンなデザインになりましたね。
アドビのようなツールを意識したつくりなので、直感的な操作ができるのではないでしょうか。
・・・わかってますよ。そもそも帳票テンプレートをちまちま作りたくないですよね?
お手持ちのPDFをアップロードすれば、テンプレートに変換してくれる機能もついています!
個人的にはおかげでデモ作成が非常に楽になりました。oproartsのデモ作成を頼まれるのと帳票DXとでは工数も気持ちもだいぶ違います。
(この図怒られないかな...)
常々社内で言っているのですが、帳票作成って「やる気」がかなりのパフォーマンスを占めるので心理的ハードルが下がるのは大事だと思っています。個人の感想です。
フォルダ管理機能も充実!
他には、oproarts時代にはなかったテンプレート管理機能も充実しています。
テンプレートをフォルダで管理できたり、そのフォルダに対してのアクセス権の管理もできますので、
部署ごとにフォルダを分けたり、テスト用と本番用でフォルダを分けてリリース管理したり、本番フォルダにはシステムの人しかアクセスできないようにしたり......という使い方ができます。
あのモリサワ社のフォントを標準搭載! 端末に依存しない美しい出力に。
モリサワ社のユニバーサルデザインフォントを標準搭載しています。
oproartsですとおなじみのMicrosoftのMSフォントを提供していました。MSは馴染みがありますし充分きれいですし不便はないのですが、Mac端末で開いたときに別のフォントに変換されてしまって思うような表示で伝わっていないということがありました。「埋め込み」の設定をすればよいのですが、埋め込みができるフォントはかなり少なく、美しさに拘りたいお客様のニーズを満たせないこともありました。
Macを会社PCで採用するところも増えましたし(オプロもです)、せっかく拘った帳票をどの端末でも等しく表示したい!
ということで、見やすくてきれいなフォントを埋め込みで提供することにしました。
どの端末でみても同じフォントでデザインが崩れることなく表示できます。
↓同じ帳票をMacとwindowsでそれぞれ開いたときのキャプチャです。
上段(帳票DX):windowsもMacも同じフォント、見た目で表現されています。
下段(oproarts):見にくいですが、Macのoproartsはところどころ太字ぽくなっていたり文字がつながっています。
余談ですが、oproartsだとブラウザ内蔵ビューアで開くとフォントが変わってしまって見にくいしかっこ悪いし(※)デモ映えしないしでいやだったのですが、帳票DXだときちんと元のフォントで開かれるのでノーストレスですね。
(※)言い訳しておくと、フォントが変わるのはビューアの動作のためoproartsのせいではないです。Adobeで開いていただくことを推奨しております。
AI機能登場!!
なんと! AIが自動的に帳票テンプレートを作成してくれる機能がリリース決定!
すごいですね!画期的ですよ! これで黙々とコンポーネントを置く作業から解放されそうです✨✨
詳細は別のブログで紹介されると思いますのでお待ちください。
↓↓↓詳細は以下からどうぞ↓↓↓
おわりに
エンジンごと新しくしたのでoproartsではできなかった細々したアップデートもあるのですが、あまりにニッチなのでここではご紹介しないでおきたいと思います。
ぜひoproartsを知ってくださっていた方には触ってみていただいて感動いただきたいです!
正直、oproartsを知っていたがゆえにはじめは操作に苦戦しました。できることが増えてUIもかわったので、その分クリック数は増えたなという印象です。便利機能も増えましたが使いこなせてない部分も多く、まだいろいろ試している状態です。でもある程度馴れたらとても使いやすいですよ✨
パートナー様には勉強会も行わせていただきますので、よろしければお時間ください!
これからもどんどんアップデートしていきますのでこうご期待!